はじめに
iPhone Duoから、自宅や会社のMacを画面ごと操作する。Screens 5を使うと、PCで開いていたブラウザや資料に、出先から触れます。Windowsにも接続できますが、PC側に別のソフトを入れる準備が必要です。
AAPL Ch.の記事では、Screens 5.9.3のiPhone Duo対応が紹介されていました。気になるのは、大きく開いた画面でPCのウインドウをどこまで見渡せるかです。まずは、開発元のEdoviaが公開している製品画像を見てみます。
※2026年10月25日の公式情報をもとに執筆しています。製品画面はEdoviaからの引用で、実機での使い勝手は未検証です。
iPhone Duoでの表示
次の画像は、EdoviaのScreens製品ページにある、iPhone Duoの内側と外側の表示例です。前面の縦長の端末と、背面の開いた端末に、Macのデスクトップが映っています。画面下部にはキーボードや修飾キーなどの操作バーがあります。
開いた表示では、Macのウインドウを横に広く見渡せます。複数のウインドウを行き来する作業では、この横幅が使えそうです。ただ、画像を見る限り、PCの文字はかなり小さくなります。表の数値を読むときや細かいメニューを選ぶときは、拡大やポインタ操作も使うことになるでしょう。
Appleの仕様では、内側が7.6インチ、外側が5.4インチ。開けばPCと同じ大きさになるわけではないので、長時間の作業より、資料の修正や処理結果の確認から試したいところです。
Screensでは、画面を直接触るタッチ操作と、指でポインタを動かすトラックパッド操作を選べます。外付けキーボードやマウスも使えます。Edoviaの製品案内で対応しています。
リモート操作の仕組み
アプリを動かすのは、接続先のPCです。iPhone Duoでクリックや文字入力をすると、その操作がPCに送られ、PCの画面を手元で見られます。次は、この関係を描いた概念図です。
たとえば、Macで開いているExcelの表をScreens経由で直した場合、保存する先もMac側です。iPhone用のExcelにファイルを移す作業は要りません。その代わり、Macの電源とネット接続は必要になります。
ターミナルで動くClaude CodeやCodexを見たい人は、Moshiとherdrを使う方法もあります。ScreensはブラウザやFinderを含むデスクトップ全体を触りたいときの候補です。
Macにつなぐ設定
Mac側には、外からの接続を受け付ける準備が必要です。macOS 14以降でScreens 5.8.8以降を使う場合は、Screens本体に入っているScreens Connect機能から設定できます。
Edoviaの設定ガイドでは、Screens Connectのアカウントにサインインしてから、設定内のScreens Connectを開く手順を案内しています。次の画像は、そのガイドに載っているMac側の設定画面です。
最初の「Make this Mac available remotely」で、このMacへのリモート接続を有効にします。「Keep Mac Awake」はMac本体のスリープを防ぐ設定です。外出中に使うなら、接続先が眠ってしまわないように、この項目も見ておきます。
暗号化して接続する設定は「Use Secure Connection」です。引用画像ではオフですが、Edoviaはこの機能を使う際にmacOSのリモートログインを有効にするよう説明しています。画面共有も必要になるので、アプリの案内に沿ってmacOS側を設定します。
Mac側の準備ができたら、iPhone DuoのScreensでも同じScreens Connectアカウントにサインインします。接続先のMacが一覧に出たら選び、Macのユーザー名とパスワードで認証します。
認証の公式ヘルプにはゲスト接続もありますが、こちらはMacの前にいる人の承認が必要です。無人の自宅Macにつなぐときは、自分のMacユーザーで接続します。
Windowsにつなぐ準備
Windowsでは、PC側にVNCサーバーを用意します。VNCサーバーは、PCの画面を送り、手元からの操作を受け付けるソフトです。Screensの動作要件に明記されています。
Windows標準のリモートデスクトップをオンにしただけでは、この準備は済みません。勤務先のPCなら、VNCを入れてよいか担当者に確認してください。
認証にはVNCサーバー側で決めた接続用パスワードを使います。外出先からの接続には、Windows向けの無料のScreens Connectも提供されています。
Screens 5の料金
2026年10月25日に確認した日本のApp Storeの表示額です。
| 支払い方 | 料金 |
|---|---|
| 月間サブスクリプション | 800円/月 |
| 年間サブスクリプション | 5,000円/年 |
| 買い切り | 30,000円 |
元記事の月額600円から表示が変わっていました。申し込み時の金額は、アプリ内で確かめてください。
Edoviaは7日間の無料試用を案内しています。年払いは月払い12か月分の9,600円より安いものの、自分のPCにつながるかを先に試してからで十分です。
アップデートと利用時の注意
Duo対応後の修正
App Storeの履歴によると、5.9.3でDuoに対応し、5.9.5ではディスプレイの切り替え時にキーボードが不要に表示される問題を修正しています。これから入れるなら、対応開始時の版にこだわらず最新版を選びます。
音声と接続の確認
ScreensはPCの音声を受信できません。Edoviaの動作要件にある制限です。動画編集や音楽制作で、PCの音を聞きながら作業したい場合には合いません。
無料試用では、普段使うファイルを開き、日本語を入力して保存するところまで試してください。画面を開閉したときの表示と、自宅のWi-Fiを切った状態で接続できるかも確認します。とくに外出先から使うつもりなら、モバイル回線でつながるところまで自宅で済ませておくと安心です。
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