はじめに
Claude Codeのスキルを作ったり入れたりしているうちに、こんなことが起きていないでしょうか。
- 頼んでいないのに、別のスキルが動き出す
- 作ったスキルが、頼んでも呼ばれない
- 似たスキルが増えて、どれを使えばよいのか自分でも分からない
- 使っていないスキルを消してよいのか、どこから消すのか分からない
スキルは、名前と説明(description)だけの一覧が毎回の会話に渡り、Claudeはその説明を読んで、どのスキルを使うかを決めます。数が増えると、説明どうしが似て取り違えたり、一覧の文字数の上限で説明が削られたりします。上のような困りごとは、この一覧の中身を整理していないために起こります。
スキルが読まれる仕組み
スキルの本文(SKILL.md に書いた手順など)は、使うときだけ読まれます。毎回の会話に渡るのは、名前と説明の一覧です。
公式ドキュメントによると、この一覧の大きさには、会話で使える量の1%という上限があります。超えると、Claude Codeは呼ばれる回数の少ないスキルから説明を削ります。説明が消えたスキルは、名前しか手がかりがないので、Claudeが選びにくくなります。
スキルの置き場所
スキルは、skills フォルダの中に、スキルごとのフォルダと SKILL.md を置いたものです。置き場所によって、使える範囲が変わります。
| 置き場所 | 使える範囲 |
|---|---|
~/.claude/skills/ | 個人のスキル。このパソコンのどのプロジェクトでも使える |
プロジェクトの .claude/skills/ | そのプロジェクトだけ。Gitで共有すれば同僚も使える |
~/.claude/skills/synced/ | claude.aiのアカウントで有効にしたスキル。自動でダウンロードされる |
| プラグイン | プラグインを有効にした場所。/プラグイン名:スキル名 で呼ぶ |
個人とプロジェクトに同じ名前のスキルがあると、/名前 で動くのは個人のほうです。プロジェクトのスキルを直したのに動きが変わらないときは、同じ名前のスキルが ~/.claude/skills/ にないかを確かめます。
使っていないスキルを見つける
使っていないスキルも、一覧に載っている限り、毎回の会話の量を増やします。整理は、使われていないものを見つけるところから始めます。
/skill-doctor:スキルごとに、一覧で使っている量と、呼ばれた回数が出ます。一覧に載っているのに一度も呼ばれていないスキルと、止める場所が示されます。/doctor:スキルの一覧全体の大きさと、大きいものの見積もりが出ます。/context:「Skills」の行に、一覧の今の大きさが出ます。
止めるか消すかは、使っている量が多いものから決めていきます。
違うスキルが動く・呼ばれないとき
Claudeがどのスキルを使うかは、説明(description)で決まります。説明は、何をするかと、どんなときに使うかを、頼むときに実際に使う言葉で書きます。
| 取り違えやすい説明 | 直した説明 |
|---|---|
| 書類を作る | 取引先あての見積書を作るときに使う。「見積」「見積書」「御見積」と言われたら使う |
| 書類をチェックする | 作った見積書の金額・税込表記・宛名を、送る前に確かめるときに使う。請求書には使わない |
似たスキルが2つあるときは、片方の説明に「〇〇には使わない」と書くと、取り違えが減ります。説明が長すぎても、一覧では1件あたり1,536文字で切られるので、大事な使いどころを先に書きます。
それでも呼ばれないときは、/スキル名 と打って直接呼べるかを確かめます。直接なら動くのに、頼んでも呼ばれないなら、説明を見直します。
自動で動かないようにする
送信や削除のように、勝手に動かれると困るスキルは、自分で /名前 と打ったときだけ動くようにします。SKILL.md の先頭に1行足します。
---
name: send-invoice
description: 請求書をメールで送る
disable-model-invocation: true
---
この設定にすると、説明は一覧に載らなくなるので、一覧の量も減ります。
SKILL.md を書き換えたくないスキル(同僚と共有しているものなど)は、/skills と打って出る一覧から切り替えます。スキルを選んで Space を押すと状態が変わり、Esc で閉じると、自分だけの設定ファイル(.claude/settings.local.json)に保存されます。
| 状態 | Claudeへの一覧 | 自分で /名前 と打つ |
|---|---|---|
| on | 名前と説明 | 使える |
| name-only | 名前だけ | 使える |
| user-only | 載らない | 使える |
| off | 載らない | 使えない |
プラグインのスキルはこの一覧では切り替えられないので、/plugin でプラグインごと止めます。
スキルを消す
消し方は、どこから来たスキルかで変わります。
| どこから来たか | 消し方 |
|---|---|
| 個人・プロジェクト | スキルのフォルダ(~/.claude/skills/名前/ など)を削除する |
| プラグイン | /plugin でプラグインを止めるか、アンインストールする |
| claude.ai から同期 | claude.aiのアカウントでスキルをオフにする |
claude.aiから同期したスキルは、synced フォルダの中を手で消しても、claude.aiで有効なままなら次の同期でまたダウンロードされます。
消すか迷うスキルは、先に off や user-only にしてしばらく様子を見て、困らなければ消せば足ります。
まとめ
- 毎回の会話に渡るのは、スキルの名前と説明の一覧。一覧には上限があり、超えると呼ばれないスキルから説明が消える
- 個人とプロジェクトに同じ名前があると、個人のほうが動く
/skill-doctorで、一覧に載っているのに呼ばれていないスキルを見つける- 説明は、頼むときの言葉で、何をするかとどんなときに使うかを書く。似たスキルには「〇〇には使わない」と書く
- 勝手に動くと困るスキルは
disable-model-invocation: true、共有しているスキルは/skillsの一覧で止める

