はじめに
静的サイトでも、管理画面からお知らせを書けます。WordPressを編集用に残す、microCMSのような別のCMSをつなぐ、Publiiを使う、といった方法があります。担当者がHTMLを直接編集する運用に限りません。
会社のサイトなら、移行前にお知らせを1本追加する手順を確かめてください。本文を保存するだけで公開されるのか、別の操作が必要なのか。ここが曖昧なまま納品を受けると、次の更新で制作会社へ聞き直すことになります。
この記事では、編集から公開までの担当と操作を比べます。WordPress・PHPサイトの静的サイト化でも、更新方法を含めてご相談いただけます。
更新方法の比較
| 方法 | 担当者の編集場所 | 公開までの操作 | 合う運用 |
|---|---|---|---|
| 管理画面 | 編集→生成→転送自動化の対応は製品・設定による | 今の操作を残す | |
| ヘッドレスCMS | 公開通知→生成初期構築で連携を用意 | 複数人で更新定型のお知らせなど | |
| パソコンのアプリ | 編集→確認→同期 | 担当端末を固定 | |
| HTML・原稿 | エディター | 修正→公開SSGでは生成も実行 | 制作担当者がいる |
| 制作会社へ依頼 | 原稿と画像を渡す | 反映→確認→公開 | 更新回数が少ない社内作業を減らしたい |
自社で毎週更新するなら管理画面を用意する方法から検討します。年に数回の会社情報の修正なら、制作会社へ依頼する運用も比較対象になります。製品数より、担当者が使う画面と公開までの待ち時間を先に確かめましょう。
WordPressを編集用に残す方法
Simply Staticなどで静的化した場合は、元のWordPressで記事を追加します。そのあと静的ファイルを生成し、公開先へ反映します。WordPressの「公開」を押しただけで静的サイトも更新されるかは、製品と設定によって違います。
無料のSimply StaticでZIPを書き出す運用なら、編集、書き出し、アップロード、公開URLの確認までが一回の更新です。具体的な操作は別の記事にまとめました。
Simply Static Proの公式文書では、変更分だけの公開や、投稿の更新をきっかけにした公開を案内しています。記事1ページを反映するときも、トップのお知らせ一覧やカテゴリ、サイトマップを一緒に更新する設定を確認します。
ShifterもWordPressで編集します。公式の公開手順では、静的な公開版を生成して配信し、自動公開を無効にして確認後に公開する設定も案内されています。
microCMSなどの管理画面をつなぐ方法
お知らせのタイトル、本文、画像をCMSに登録し、そのデータから静的サイトを作る方法です。公開側からWordPressを外し、担当者はブラウザの管理画面で編集できます。
たとえばmicroCMSには、コンテンツの公開や更新を外部へ通知するWebhookの設定があります。この通知をサイトの生成処理につなぐと、担当者の公開操作から反映までを自動化できます。CMSを契約するだけで、この連携が完成するわけではありません。初期構築で接続します。
お知らせを1本追加する運用なら、次の順序です。
- 担当者がCMSで原稿と画像を登録する。
- 確認用ページで改行、画像、リンクを確認する。
- CMSで公開操作を行う。
- サイトの生成・配信処理が完了したことを確認する。
- 公開URLを開き、本文と一覧への掲載を確かめる。
予約投稿を使う場合は、予約時刻の通知からサイトの生成までを含めて試します。CMS上の公開時刻とサイトへの反映時刻に差が出る構成もあります。
Publiiで更新する方法
Publiiはパソコンで使う静的サイト用CMSです。アプリで記事を編集し、プレビューを確認してから、設定した公開先へ同期します。公式の公開手順では「Sync your website」から反映する流れを案内しています。
担当者の端末に原稿や設定を置くため、引き継ぎでは公開サイトのファイルだけを渡しても足りません。Publiiのサイトデータ、利用したテーマ、公開先への接続設定を次の担当者が使える状態にします。
複数人が同時に編集する会社では、誰が最新データを持つか、別の端末から古い内容を公開しないかを先に決めます。共同編集や承認の要件があるなら、ブラウザ型CMSと操作を比べてから選んでください。
HTML・原稿ファイルの編集と制作会社への依頼
数ページのHTMLサイトなら、文章や画像の参照先を編集してアップロードする方法があります。Astroなどの静的サイトジェネレーターを使う場合は、Markdownなどの原稿ファイルを編集し、HTMLを生成して公開します。
どちらも、公開済みのHTMLだけを直す運用には注意が必要です。元の原稿から再生成すると、公開先で直接直した内容が消えることがあります。編集の正本をどこに置くか、手順書に記載してもらいます。
社内に担当者を置かない場合は、制作会社へ原稿を送る方法もあります。依頼時には、修正箇所、掲載したい文章、画像、公開希望日を渡します。月額契約なら含まれる更新回数や作業時間、都度依頼なら最低料金と修正回数を確認してください。
更新が反映されないときの確認先
| 状況 | 最初に確認するもの |
|---|---|
| 編集画面では変わったが公開ページは古い | 生成・転送まで完了しているか |
| 記事本文は変わったが一覧は古い | 一覧ページも生成・転送の対象か |
| CMSでは公開済みなのに反映されない | 更新通知の履歴と生成処理の実行結果 |
| 一部の人だけ古いページが見える | ブラウザとCDNのキャッシュ、配信先の違い |
| 削除した記事がまだ見える | 公開先の旧ファイル削除・転送設定が反映されたか |
最初から何度も公開操作を押すより、編集、生成、配信のどこまで終わっているかを確認します。担当者がログを読めない場合は、制作会社へ公開URLと操作した時刻を渡せる手順にしておきます。
納品時に受け取るもの
更新方法を決めたら、担当者自身で一度お知らせを追加し、誤字を直して、公開前の状態に戻す操作まで試します。確認用の原稿を使い、実際の告知と混ざらないようにしてください。
- 原稿と画像、テーマやテンプレートなどの元データ
- CMS、ドメイン、配信先の契約者と管理権限
- 編集から公開までの手順書と、失敗した場合の連絡先
- バックアップの場所と、過去の公開状態へ戻す方法
- 更新費、CMS利用料、配信費、保守費の内訳
静的化の方法をまだ決めていない場合は移行方法の比較へ。製品ごとの違いは変換ツール比較、初期費用と運用費の考え方は費用の記事で確認できます。
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